No.29 やるべきことをやる

卓球の全日本選手権が開催されました。女子シングルス決勝では、若手の成長に苦戦を強いられてきた石川佳純選手と国内では敵なしと目されていた伊藤美誠選手がぶつかりました。

前半は攻勢だった伊藤美誠選手でしたが、最終3セットを石川佳純選手が連取し、涙の優勝!を勝ち取りました。

日本の真のエースとして石川選手が若手の壁になる、若手はこれを崩すべく、さらに精進する。日本の卓球が益々強くなりそうな予感がします。

この試合を冷静かつユーモア溢れる解説で盛り上げたのが、レジェンド福原愛さんです。

石川選手は、派手さはなくても、相手のミスを誘う罠を随所にしかけ、泥臭く得点を重ねていった、という解説がありました。

そして、こんな言葉を残しています。

「思い切って攻めて一発で決めていくのもいい戦い方ですが、相手のいるスポーツなので、自分のやりたいことではなく、どうしたら点につながるかを意識した選手が勝てるのかなと改めて思いました。」

これは、勝負ごとの全てに通じる、とても重要な真理をついています。

自分の卓球に徹することも大事ですが、相手に勝つことが試合の目的です。

資格試験などもそうでしょう。いくらいい勉強ができたと思っても、相手=採点基準、合否判定基準をクリアしなければ、試験に合格はできません。

逆に、ルールで許される範囲では何をやってもOKです。

目的・目標をどこにおき、目標を達成するためにどんな戦略で立ち向かうか?

目的・目標を定め、敵を知り、己を知り、ルールを知り、勝つためにやるべきことをやる。

石川選手の姿に勝者のメンタリティを感じた一戦であり、それを的確に解説してくれた福原愛さん、泣き虫愛ちゃんの成長した姿はまさにレジェンドでした。

あなたが今日、やるべきことはなんですか?

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